スーモで5社に問い合わせるのは損？効率的な物件探しの方法

家を探し始めると、多くの方がまずスーモやホームズなどのポータルサイトを見ます。

そこで気になる物件を5つ見つけたとします。よく見ると、それぞれ異なる不動産会社が「広告元」として掲載されています。

「物件Aは〇〇不動産、物件Bは△△ハウス、物件Cは□□リアルティ…」

こうなると、5つの物件を見るために5社に問い合わせて、5人の営業担当者と連絡を取り、5回の内見のスケジュールを調整する必要があります。

これ、実はとても非効率なんです。

不動産業界には、一般の方があまり知らない仕組みがあります。

それが「REINS（レインズ）」という不動産会社専用のデータベースです。

REINSとは？

REINSは、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営するシステムです。売りに出ている物件の情報は、原則としてこのREINSに登録されます。

そして、すべての不動産会社がこのREINSにアクセスできます。

つまり、町田市や相模原市で売りに出ている物件は、基本的にどの不動産会社でも取り扱うことができるのです。

スーモに載っている「広告元」の意味

では、スーモで物件ごとに違う不動産会社が表示されているのはなぜでしょうか？

これは「広告を出す権利を持っている会社」というだけです。

売主から「この物件の広告を出していいですよ」と許可をもらった会社だけが、スーモやホームズに掲載できます。

しかし、販売（仲介）はどの不動産会社でもできます。

広告と販売の違い

この仕組みを知っていれば、物件探しはもっと効率的になります。

ステップ1：信頼できる担当者を1人見つける

5社に問い合わせるのではなく、まずは信頼できる担当者を1人見つけましょう。

その担当者に「こんな物件を探しています」と伝えれば、REINSで町田市や相模原市の物件をすべて検索してくれます。

ステップ2：希望条件を伝える

予算、エリア、間取り、駅からの距離など、希望条件を伝えます。

スーモには一部の物件しか掲載されていませんが、担当者はREINS上のすべての物件から探してくれます。

ステップ3：まとめて内見する

気になる物件が5つあれば、1人の担当者と一緒に5物件をまとめて内見できます。

5社とやり取りする場合と比較してみましょう。

どの不動産会社でも同じ物件が買えるなら、「誰から買うか」が重要になります。

良い担当者を選ぶポイント

1. デメリットも正直に教えてくれる：良いことばかり言う担当者は要注意
2. 資金計画の相談ができる：物件価格だけでなく、総費用やローンの相談ができる
3. 急かさない：「今すぐ決めないと」と焦らせない
4. 地域に詳しい：学区、治安、将来性など地域情報を持っている
5. レスポンスが早い：連絡がスムーズで、質問にすぐ答えてくれる

FP（ファイナンシャルプランナー）がいる不動産会社のメリット

特に、FP資格を持つ担当者がいる不動産会社には大きなメリットがあります。

• 「借りられる額」ではなく「返せる額」を一緒に考えてくれる
• 住宅ローンだけでなく、教育費や老後資金も含めたライフプランを提案
• 無理のない資金計画で、購入後も安心して暮らせる

ここまでの内容をまとめます。

1. スーモで5社に問い合わせるのは非効率：同じ物件はどの不動産会社でも買える
2. REINSの仕組み：すべての不動産会社が同じ物件情報を共有している
3. 1人の信頼できる担当者を見つける：物件探しが圧倒的に楽になる
4. 物件選びより担当者選び：誰から買うかが大切