不動産コラム

不動産屋しか見れない「REINS」とは?知らないと損する業界の仕組み

2025年12月5日

「なぜ不動産屋によって紹介される物件が違うの?」「スーモに載っていない物件ってあるの?」

実は、不動産業界には一般の方が絶対にアクセスできないデータベースが存在します。その名は「REINS(レインズ)」。この仕組みを知っているかどうかで、あなたの物件探しは大きく変わります。

この記事でわかること

REINSとは?不動産屋だけが見れる秘密のデータベース

REINS(レインズ)とは、Real Estate Information Network Systemの略で、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営する不動産会社専用のデータベースです。

簡単に言うと、日本全国の売りに出ている物件情報が集まる、不動産屋さん専用のスーモのようなものです。

REINSの基本情報

正式名称 不動産流通標準情報システム
運営 国土交通大臣指定の不動産流通機構(全国4団体)
登録物件数 全国で常時数十万件以上
アクセス権限 宅地建物取引業者のみ(一般の方は不可)
利用料 不動産会社が会費を支払い利用

REINSに登録される情報

REINSには、以下のような詳細情報が登録されています。

  • 物件の所在地、価格、間取り、築年数
  • 土地・建物の面積
  • 最寄り駅からの距離
  • 売主の情報(個人か法人か)
  • 取引態様(専任媒介か一般媒介か)
  • 過去の成約事例(いくらで売れたか)

特に「過去の成約事例」は超重要です。これを見れば、そのエリアの相場が一目瞭然。不動産屋はこの情報をもとに、適正価格かどうかを判断しています。

なぜ一般の人はREINSを見れないのか

「そんな便利なデータベースがあるなら、一般公開してくれればいいのに…」

そう思いますよね。でも、REINSが一般公開されない理由があります。

非公開の3つの理由

  1. 売主のプライバシー保護:「この人が家を売っている」という情報は、個人情報に該当します。離婚、相続、経済的理由など、売却には様々な背景があり、それを広く公開するわけにはいきません。
  2. 不動産取引の専門性:不動産取引には専門知識が必要です。素人が直接取引すると、重要事項の見落としや契約トラブルのリスクが高まります。
  3. 業界の秩序維持:不動産会社が仲介手数料を得るビジネスモデルを維持するため、という側面もあります。

でも、消費者も一部は見れる

実は、成約価格の情報だけは一般公開されています

「レインズマーケットインフォメーション」というサイトで、過去の取引事例(いくらで売れたか)を確認できます。

👉 レインズマーケットインフォメーション

これを活用すれば、相場観を養うことができます。物件探しの前にぜひチェックしてみてください。

スーモ・ホームズとREINSの決定的な違い

「スーモやホームズを見れば十分じゃないの?」

多くの方がそう思っています。でも、スーモとREINSには決定的な違いがあります。

スーモ・ホームズ REINS
運営 民間企業(リクルート等) 国土交通大臣指定機関
掲載基準 広告料を払った物件 法律で登録義務あり
掲載物件数 一部の物件のみ ほぼ全ての物件
成約事例 見れない 見れる(相場がわかる)
アクセス 誰でも無料 不動産会社のみ

スーモに載っていない物件がある理由

スーモやホームズに物件を掲載するには、不動産会社が広告料を支払う必要があります

つまり、広告料を払っていない物件は、スーモには載りません。

一方、REINSへの登録は法律で義務付けられています(専任媒介・専属専任媒介の場合)。

だから、REINSにはあるけど、スーモにはない物件が存在するのです。

💡 つまり…

スーモだけ見て物件を探していると、本当はあなたにピッタリの物件を見逃している可能性があります。

REINSの仕組みを知ると得する3つの理由

REINSの仕組みを知っているだけで、物件探しが有利になります。

理由1:どの不動産屋でも同じ物件が買える

REINSに登録された物件は、すべての不動産会社が取り扱えます

スーモで「A社」が広告を出している物件でも、「B社」から購入できます。価格も条件も同じです。

つまり、「どの物件を買うか」より「誰から買うか」が重要なのです。

理由2:物件探しの効率が上がる

スーモで5つの物件を見つけて、5社に問い合わせる必要はありません。

信頼できる担当者を1人見つければ、その人がREINSで全ての物件を検索してくれます。

  • 連絡は1社だけ
  • 希望条件を伝えるのも1回だけ
  • 内見もまとめて効率的に

理由3:相場を知って賢く交渉できる

REINSには過去の成約事例が蓄積されています。

不動産会社は、この情報をもとに「この物件は相場より高い/安い」を判断しています。

あなたもレインズマーケットインフォメーションで相場を調べておけば、価格交渉で有利に立てます。

知っておきたい「両手取引」と「片手取引」

REINSの仕組みを理解したら、もう一つ知っておくと役立つ知識があります。

それが「両手取引」と「片手取引」という不動産取引の仕組みです。

両手取引・片手取引とは?

不動産取引には、2つのパターンがあります。

取引形態 仕組み 仲介手数料
片手取引 売主側と買主側で別々の不動産会社が仲介 物件価格の3%+6万円
両手取引 1つの不動産会社が売主・買主の両方を仲介 物件価格の6%+12万円

消費者として知っておくべきこと

両手取引自体は、法律で認められた正当な取引形態です。

ただし、消費者として以下の点を意識しておくと安心です。

  • 複数の選択肢を提案してくれるか:自社物件だけでなく、他社の物件も含めて幅広く提案してくれる会社は信頼できます
  • お客様の立場で考えてくれるか:「売りたい」「買わせたい」ではなく、お客様にとってベストな選択を一緒に考えてくれるか
  • デメリットも正直に教えてくれるか:良いことばかりでなく、注意点も説明してくれる担当者は信頼できます

信頼できる不動産会社の選び方

大切なのは、お客様の利益を最優先に考えてくれる会社を選ぶことです。

  • REINSを活用して、幅広い物件から提案してくれる
  • 資金計画やライフプランも一緒に考えてくれる
  • 急かさず、納得いくまで付き合ってくれる
  • 質問に対して丁寧に、わかりやすく説明してくれる

賢い消費者になるための物件探し術

REINSの仕組みを理解したあなたは、もう「情報弱者」ではありません。

最後に、賢い物件探しのポイントをまとめます。

物件探し5つの鉄則

  1. スーモだけで満足しない:スーモに載っていない物件もある。信頼できる担当者にREINSで探してもらう。
  2. 相場を調べてから動く:レインズマーケットインフォメーションで、過去の成約事例をチェック。
  3. 複数社に問い合わせる必要はない:どの会社でも同じ物件が買える。担当者を1人見つければOK。
  4. 幅広い選択肢を提案してくれる会社を選ぶ:REINSを活用して、様々な物件を紹介してくれる。
  5. 資金計画も相談できる担当者を選ぶ:物件選びだけでなく、お金の相談もできると安心。

まとめ:REINSを知れば物件探しが変わる

  1. REINSは不動産屋専用のデータベース:一般の方はアクセスできないが、成約事例だけは公開されている
  2. スーモには載っていない物件がある:REINSにはあるけど、スーモにはない物件が存在する
  3. どの不動産屋でも同じ物件が買える:だから「誰から買うか」が重要
  4. お客様目線の会社を選ぶ:幅広い選択肢を提案してくれる会社が安心
  5. 信頼できる担当者を1人見つける:それだけで物件探しは劇的に楽になる

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