物件探し

【徹底比較】町田市vs相模原市、子育てしやすいのはどっち?FPが8項目で解説

2025年12月9日

「町田と相模原、子育てするならどっちがいい?」

隣り合う2つの市は、どちらも子育て世帯に人気のエリア。しかし、東京都と神奈川県という違いがあり、支援制度や物件価格に差があります。

この記事では、町田市と相模原市を8つの項目で徹底比較。FPの視点から「あなたに合った街」の選び方を解説します。

この記事でわかること

町田市と相模原市の基本情報

まず、両市の基本情報を確認しましょう。

項目 町田市 相模原市
所在地 東京都 神奈川県
人口 約43万人 約72万人
面積 約71.8㎢ 約328.9㎢
市の分類 一般市 政令指定都市(3区制)
主要駅 町田駅 橋本駅、相模大野駅、相模原駅
新宿までの時間 約35分 約40分(橋本駅から)

📍 位置関係

町田市と相模原市は隣接しており、生活圏が重なる部分も多いです。町田駅周辺は相模原市民もよく利用する商業エリアです。

【比較①】子育て支援制度・医療費助成

最も大きな違いが医療費助成です。

医療費助成の比較

対象 町田市(東京都) 相模原市(神奈川県)
0〜中学生 無料 無料
高校生 無料 1回500円上限

医療費の差額シミュレーション

高校生の子どもが年間10回通院した場合:

年間医療費 3年間(高校)
町田市 0円 0円
相模原市 5,000円 15,000円

※子ども2人なら3万円の差になります。

その他の子育て支援

制度 町田市 相模原市
出産応援金 10万円 10万円
児童手当 同じ(国の制度) 同じ(国の制度)
子育て支援センター 5カ所 複数カ所

🏆 医療費助成の勝者:町田市

高校生まで医療費が完全無料なのは、東京都の大きなメリットです。

【比較②】保育園・幼稚園

共働き世帯にとって重要な保育園の入りやすさを比較します。

待機児童数の比較(2025年4月時点)

項目 町田市 相模原市
待機児童数 約46人 8人
集中エリア 南地域・鶴川地域 南区(相模大野周辺)
特に多い年齢 1歳児 1歳児

保育料の比較(0〜2歳児)

項目 町田市 相模原市
中間所得層の保育料 約34,200円/月 約29,000円/月
最高額 61,800円/月 61,700円/月
3〜5歳児 無料(無償化) 無料(無償化)

※保育料は世帯の所得(住民税額)によって決まります。

保育料の年間差額シミュレーション

中間所得層で0〜2歳児を預けた場合:

期間 町田市 相模原市 差額
1年間 約41万円 約35万円 約6万円
3年間(0〜2歳) 約123万円 約105万円 約18万円

🏆 保育園の入りやすさ・保育料:相模原市

待機児童数が少なく、保育料も安め。共働き世帯には相模原市が有利です。

ただし、どちらの市も1歳児の入園は激戦。0歳4月入園が最も入りやすいです。

【比較③】物件価格・住居費

住宅購入を考えるなら、物件価格の差は重要です。

新築戸建の相場比較

エリア 町田市 相模原市 差額
駅近(徒歩10分以内) 5,000〜6,500万円 4,000〜5,500万円 約1,000万円
駅徒歩15〜20分 4,000〜5,000万円 3,300〜4,300万円 約700万円

1,000万円の差で何ができる?

相模原市で家を買って浮いた1,000万円があれば:

  • 教育費に回せる:私立中学〜高校の学費(約400万円)
  • 老後資金に回せる:つみたてNISAで運用
  • 住宅ローンの負担軽減:月々の返済が約2.5万円減る(35年ローンの場合)

住宅ローン返済額の比較

項目 町田市(5,000万円) 相模原市(4,000万円)
借入額 5,000万円 4,000万円
月々返済額
(35年・金利0.5%)
約13万円 約10.4万円
月々の差額 約2.6万円
35年間の総返済額の差 約1,090万円

🏆 物件価格の勝者:相模原市

同じ予算なら相模原市の方が広い家・駅近の物件が買えます。

【比較④】教育環境・学区

公立学校の数

項目 町田市 相模原市
公立小学校 42校 72校
公立中学校 20校 37校

教育の特徴

項目 町田市 相模原市
私立学校 玉川学園、桜美林など市内に複数 市内は少なめ、都内・横浜方面へ通学
中高一貫校 都内の私立・都立へアクセス良好 県立相模原中等教育学校(人気)
学習塾 町田駅周辺に集中 相模大野駅周辺に集中

🏆 教育環境:引き分け

どちらも教育環境は充実しています。私立志向なら町田市、公立中高一貫なら相模原市も魅力的です。

【比較⑤】交通アクセス・利便性

主要駅からのアクセス

目的地 町田駅から 橋本駅から 相模大野駅から
新宿 約35分 約40分 約35分
渋谷 約40分 約50分 約40分
横浜 約30分 約45分 約30分

利用できる路線

主な路線
町田市 小田急線、JR横浜線、東急田園都市線(南町田)
相模原市 小田急線、JR横浜線、京王相模原線

🏆 交通アクセス:引き分け

どちらも都心へのアクセスは良好。通勤先によって選ぶのがベストです。

【比較⑥】自然環境・子どもの遊び場

主な公園・自然スポット

町田市 相模原市
芹ヶ谷公園 相模原公園
薬師池公園(日本の歴史公園100選) 相模湖・津久井湖
鶴間公園(南町田) 城山(登山・ハイキング)
町田リス園 JAXA相模原キャンパス

🏆 自然環境:相模原市がやや優勢

相模原市は面積が広く、湖や山などダイナミックな自然が楽しめます。アウトドア派のファミリーには相模原市がおすすめ。

【比較⑦】将来性・資産価値

注目ポイント

項目 町田市 相模原市
再開発 南町田グランベリーパーク(2019年完成) 橋本駅周辺(リニア関連で進行中)
リニア中央新幹線 なし 橋本駅に停車予定(2027年以降)
人口動態 微減傾向 横ばい〜微増

リニア開業の影響

相模原市の橋本駅にはリニア中央新幹線の駅が設置予定です。

  • 橋本〜品川:約10分
  • 橋本〜名古屋:約1時間
  • 資産価値:上昇が期待される

🏆 将来性:相模原市(橋本エリア)

リニア開業を見据えると、橋本エリアは資産価値の上昇が期待できます。将来の売却や住み替えを考えるなら注目です。

【比較⑧】生涯コストで比較

FPとして最も重要な視点は「生涯コスト」です。

住宅購入〜子育て期間(20年間)のコストを比較してみましょう。

20年間の総コスト比較(子ども2人の場合)

項目 町田市 相模原市
住宅購入価格 5,000万円 4,000万円
住宅ローン利息(20年分) 約250万円 約200万円
高校生医療費(3年×2人) 0円 約3万円
20年間の住居費総額 約5,250万円 約4,203万円
差額 約1,047万円(相模原市が安い)

💡 FPの視点

医療費の差は数万円ですが、物件価格の差は1,000万円以上

トータルで見ると、相模原市の方が約1,000万円お得になる計算です。

この差額を教育費や老後資金に回せると考えると、大きなメリットです。

FPが教える「あなたに合った街」の選び方

総合比較表

項目 町田市 相模原市
医療費助成 🏆 勝ち
保育園・保育料 🏆 勝ち
物件価格 🏆 勝ち
教育環境 引き分け 引き分け
交通アクセス 引き分け 引き分け
自然環境 🏆 勝ち
将来性 🏆 勝ち(リニア)
生涯コスト 🏆 勝ち

町田市がおすすめの人

  • 医療費の完全無料を重視したい
  • 東京都の制度を利用したい
  • 私立学校への進学を考えている
  • ✓ 町田駅周辺の商業施設を日常的に使いたい
  • ✓ 「東京都民」というステータスにこだわりがある

相模原市がおすすめの人

  • 住宅購入費を抑えたい(1,000万円の差は大きい)
  • 保育園に入りやすい環境を重視(待機児童が少ない)
  • 広い家に住みたい
  • 自然の中で子育てしたい
  • リニア開業による資産価値上昇に期待したい
  • ✓ 浮いたお金を教育費・老後資金に回したい

FPとしての結論

どちらも子育てしやすい良い街です。

ただし、FPとしては「生涯コスト」で考えることをおすすめします。

医療費の差は数万円、物件価格の差は1,000万円以上

この差額を教育費や老後資金に回せることを考えると、相模原市は非常にコスパが良い選択です。

もちろん、「東京都の制度を使いたい」「私立学校を考えている」など、優先順位は人それぞれ。ご家庭の価値観に合った選択をしてください。

まとめ

  1. 医療費助成は町田市が有利:高校生まで完全無料
  2. 物件価格は相模原市が有利:約1,000万円の差
  3. 教育環境・交通アクセスは互角:どちらも充実
  4. 将来性は相模原市(橋本):リニア開業で期待大
  5. 生涯コストで見ると相模原市が約1,000万円お得

⚠️ 迷ったらFPに相談!

「町田と相模原、どっちが自分に合っている?」

ライフプラン全体で考えると、最適な答えは人それぞれです。

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