不動産コラム

【町田・相模原】マイホーム購入の失敗談5選|後悔しないためにFPが解説

2025年12月11日

「家を買って後悔した人の話を聞きたい…」
「どんな失敗があるの?事前に防ぎたい」

マイホーム購入は人生最大の買い物。だからこそ、同じ失敗を繰り返したくないですよね。

この記事では、町田市・相模原市エリアで不動産仲介とFP相談を行う中で見聞きした失敗事例5選と、その対策を解説します。これから家を買う方は、ぜひ参考にしてください。

※個人が特定されないよう、事例は一部変更しています。

この記事でわかること

失敗1|住宅ローンを借りすぎて生活が苦しい

失敗事例

Aさん(30代・町田市)の場合

年収500万円で4,500万円の新築戸建を購入。銀行の審査は通ったものの、月々の返済額は12万円に。子どもが生まれて妻が時短勤務になると、家計は火の車に…。「旅行も外食も我慢。こんなはずじゃなかった」と後悔。

なぜ失敗したのか

原因 内容
「借りられる額」で判断 銀行が貸してくれる額=返せる額ではない
ライフプランの見落とし 子育て、教育費、収入減を想定せず
諸費用・維持費の軽視 固定資産税、修繕費を計算に入れず

対策

対策 具体的な方法
返済比率を25%以下に 手取り月収30万円なら返済7.5万円以下
ライフプラン表を作成 今後30年の収支を可視化する
FPに相談 第三者の視点で家計をチェック

安心ラインの目安

年収の5倍までが安心ライン。年収500万円なら、物件価格は2,500万円程度が無理のない範囲です。町田・相模原エリアでは、この価格帯でも築年数や駅距離を工夫すれば良い物件が見つかります。

失敗2|駅から遠くて通勤がつらい

失敗事例

Bさん(40代・相模原市)の場合

「広い家が欲しい」と駅からバス15分の戸建を購入。最初は車通勤でよかったが、転職で電車通勤に。毎朝バス待ちと乗り換えで1時間半。「駅近マンションにすればよかった」と後悔。売却しようにも駅遠物件は買い手がつかず…。

なぜ失敗したのか

原因 内容
休日の感覚で判断 平日ラッシュ時の交通状況を確認せず
将来の変化を想定せず 転職、子どもの成長を考えなかった
資産価値の軽視 駅遠物件は価値が下がりやすい

対策

対策 具体的な方法
平日朝に現地確認 通勤時間帯のバス・電車をチェック
駅徒歩15分以内を目安 資産価値維持の観点でも重要
将来の通勤を想定 転職・子どもの通学も考慮

町田・相模原エリアの駅距離と相場

駅距離 価格(3LDK) 資産価値
徒歩5分以内 4,000〜5,000万円 維持しやすい
徒歩10分 3,500〜4,500万円 比較的維持
徒歩15分超 2,500〜3,500万円 下落しやすい
バス便 2,000〜3,000万円 大きく下落

町田・相模原の交通事情

町田駅は小田急線・JR横浜線の2路線、橋本駅は京王線・JR横浜線・JR相模線の3路線が利用可能。駅近物件は価格が高めですが、通勤の快適さと資産価値を考えると検討の価値があります。

失敗3|騒音・近隣トラブルに悩まされる

失敗事例

Cさん(30代・町田市)の場合

日当たり・間取りが気に入って中古マンションを購入。しかし入居後、上階の足音がひどく眠れない夜が続く。管理組合に相談しても改善せず、結局2年で売却。売却損と引越し費用で200万円以上の出費に…。

なぜ失敗したのか

原因 内容
1回の内見で決定 時間帯を変えて確認しなかった
近隣調査をしなかった 上下左右の住人を確認せず
建物構造の確認不足 遮音性能をチェックしなかった

対策

対策 具体的な方法
複数回・時間帯を変えて内見 平日夜、休日の生活音を確認
管理組合の議事録を確認 騒音トラブルの履歴をチェック
建物構造を確認 RC造(鉄筋コンクリート)が遮音性高い
近隣住民の様子を観察 ゴミ置き場、掲示板、共用部をチェック

内見のポイント

内見は最低2回、平日と休日の両方で行いましょう。不動産会社に「近隣トラブルの有無」を必ず確認してください。告知義務がある事項は説明してもらえます。

失敗4|中古物件のリフォーム費用が予想外

失敗事例

Dさん(40代・相模原市)の場合

「新築より安い」と築25年の戸建を2,800万円で購入。入居後、給湯器が故障、屋根から雨漏り、シロアリ被害も発覚。リフォーム費用は合計400万円に。「これなら新築を買えばよかった」と後悔。

なぜ失敗したのか

原因 内容
ホームインスペクション未実施 建物の状態を専門家がチェックせず
設備の経年劣化を軽視 築20年超は設備交換が必要
リフォーム予算を組まず 物件価格だけで判断した

中古物件のリフォーム費用目安

項目 費用目安 交換時期の目安
給湯器 15〜30万円 10〜15年
キッチン 50〜150万円 15〜20年
浴室 80〜150万円 15〜20年
トイレ 15〜40万円 15〜20年
外壁塗装 80〜150万円 10〜15年
屋根 50〜200万円 20〜30年

対策

対策 具体的な方法
ホームインスペクション 5〜10万円で専門家が診断
リフォーム予算を確保 物件価格の10〜15%を目安に
設備の状態を確認 給湯器、エアコンの製造年を確認

中古物件を検討する方へ

築20年超の物件は、リフォーム費用として100〜300万円を見込んでおきましょう。「物件価格+リフォーム費用」の総額で新築と比較することが大切です。

失敗5|資産価値が下がって売れない

失敗事例

Eさん(50代・町田市)の場合

15年前に3,500万円で購入した郊外の戸建。子どもが独立し、夫婦2人には広すぎるため売却を決意。しかし査定額は1,800万円。ローン残債2,000万円を下回り、売却すると200万円の持ち出しに…。

なぜ失敗したのか

原因 内容
駅から遠い立地 バス便エリアは資産価値が下がりやすい
人口減少エリア 需要が減り価格が下落
建物の価値はほぼゼロ 木造は20〜25年で価値がなくなる

資産価値が下がりやすい物件の特徴

  • 駅から徒歩20分以上・バス便
  • 人口減少が進むエリア
  • 築年数が古い木造戸建
  • 管理状態が悪いマンション
  • 旧耐震基準(1981年以前)の建物

対策

対策 具体的な方法
駅近物件を選ぶ 徒歩15分以内が目安
人口動態を確認 自治体の人口推計をチェック
マンションなら管理状態 修繕積立金、管理費、長期修繕計画をチェック
「売れる物件」を意識 自分が売るときのことも考える

町田・相模原エリアで失敗しやすいポイント

町田市・相模原市エリアならではの、失敗しやすいポイントをまとめました。

エリア別の注意点

エリア メリット 注意点
町田駅周辺 商業施設充実、2路線利用可 価格が高め、繁華街の騒音
相模大野駅周辺 小田急線ターミナル、再開発 人気エリアで競争が激しい
橋本駅周辺 リニア開業で将来性あり 開業時期の不透明さ
鶴川・成瀬エリア 価格が手頃、住環境良好 駅からの距離、バス便物件に注意
相模原市緑区 自然豊か、広い土地 人口減少傾向、資産価値下落リスク

資産価値が維持しやすいエリア

エリア 理由
町田駅徒歩10分圏内 商業集積、交通利便性、人口安定
橋本駅徒歩10分圏内 リニア開業で将来性あり
相模大野駅徒歩10分圏内 小田急線ターミナル、商業施設充実
南町田グランベリーパーク駅周辺 再開発で人気上昇中

町田・相模原の人口動態

町田市は約43万人、相模原市は約72万人。両市とも駅周辺は人口が安定していますが、郊外エリアは人口減少傾向にあります。将来の資産価値を考えるなら、駅近物件がおすすめです。

FPからのアドバイス|失敗を防ぐ3つの心得

町田市・相模原市エリアで不動産仲介とFP相談を行ってきた経験から、失敗を防ぐための心得をお伝えします。

心得1|「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える

銀行は年収の7〜8倍まで貸してくれることもありますが、それは「返せる額」ではありません。年収の5倍以内、返済比率25%以下を目安に、余裕のある資金計画を立てましょう。

心得2|「今」だけでなく「将来」も考える

子どもの成長、転職、親の介護、老後…ライフステージは変化します。10年後、20年後の自分を想像して物件を選びましょう。「売れる物件」を選んでおけば、いざというとき柔軟に対応できます。

心得3|第三者の意見を聞く

不動産購入は大きな決断。自分だけで判断せず、FPや住宅ローンアドバイザーなど第三者の意見を聞くことをおすすめします。客観的な視点で、見落としているリスクに気づけることがあります。

失敗を防ぐチェックリスト

  • 返済比率は手取りの25%以下か?
  • 駅から徒歩15分以内か?
  • 複数回・時間帯を変えて内見したか?
  • 中古物件ならリフォーム予算を確保したか?
  • 将来売れる物件か(資産価値)?
  • ライフプラン表を作成したか?
  • 第三者(FP等)に相談したか?

まとめ|失敗を防ぐ5つのポイント

  1. 住宅ローンは年収の5倍以内。「借りられる額」ではなく「返せる額」で判断する。
  2. 駅から徒歩15分以内を目安に。通勤の快適さと資産価値の両面で重要。
  3. 内見は複数回・時間帯を変えて。騒音や近隣環境を確認する。
  4. 中古物件はリフォーム予算を確保。物件価格の10〜15%を見込む。
  5. 「売れる物件」を選ぶ。将来の資産価値も考慮する。
失敗パターン 対策
ローン借りすぎ 返済比率25%以下、FPに相談
駅から遠い 徒歩15分以内、平日朝に確認
騒音・近隣トラブル 複数回内見、管理組合議事録確認
リフォーム費用 ホームインスペクション、予算確保
資産価値下落 駅近・人口安定エリアを選ぶ

失敗しないマイホーム購入をサポートします

FPマイスターホームでは、FP(ファイナンシャルプランナー)×宅建士の視点から、物件選びだけでなく資金計画・ライフプランまでトータルでサポートしています。

「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える。失敗しない家探しを一緒に進めましょう。

「まだ買うか決めていない」「何から始めればいいかわからない」という方も大歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。

LINEで相談